命の祈り【仮】
sideせいや

俺はせいや。
17にして余命を告げられた。
6月19日は俺の18の誕生日...
あと3日。

俺は遊び歩いていた。
自由奔放で、親には捨てられひとりで生きてきた。
高校は行くこともなく、ただ毎日生きるために仕事をしてきた。


母親は男と酒に依存していた。
5歳の時の記憶。
兄弟のいない俺はひとりで積み木をしていた。

ひとつひとつ積み上げてお城を造った。
できたとき俺は母親に「みてみて!できたよ!」そう言ったときだった。

母親がこっちへ向かってきて
その城を蹴りあげた。

「うるさいわね!そんなの誰でも作れるのよ!」
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