命の祈り【仮】
二人でわいわい海で遊んだ。
楽しい時間はあっという間で気づけば
日が傾いてきた。
「そろそろ上がるか。」
「うん!」
砂浜をからだを乾かしがてら歩いていた。
風は入った時より少し涼しくて
足元は昼間日がサンサンだったからか
砂が暖かい。
足がほぼ全体的に暖かい中
左足の爪先の方が暖かさを感じない。
わたしは少し顔を歪めた。
それに気づいたせいやは足を止めてわたしを抱きしめた。
「大丈夫だよ。怖くねぇから。」
表情は見えないけど悲しい声...
わたしもせいやを抱きしめた。
「うん...ありがとう。」
せいやの温もりがわたしを柔らかくする。
わたしもせいやを柔らかくしたい...
しばらく二人は抱きあっていた。