命の祈り【仮】
余命は一週間。
そう夢で言われたことを伝えた。
するとせいやはうつ向いた。
そして歯を食い縛って眼からは涙で溢れていた。
せいやが泣いている...
こんなに幸せな時間が知らないうちに蝕まれてしまえばいいのに。
知っているからこそ辛い現実。
でも、知らない方がもっと辛かったのかな?
わたしはせいやを抱きしめた。
強く。とても強く...
命が尽きるまでせいやといるよ?
心でそう語りかけた。