命の祈り【仮】
すると...
トン、トン、トン。
ドアをノックする音?もしかして!!
私は急いで起き上がり髪の毛を整えた。
鏡を見て確認し終わると
「はーい!どうぞ!!」
わたしは元気よくノックの返事をした。
「ご飯の時間です。それと車椅子持ってきましたよ」
わたしの期待は大きく外れ
ドアの向こうには看護師さんだった。
肩を落とすわたしを見て看護師さんはこう言った。
「誰か待っているんですか?」
「まぁ...」
わたしは曖昧な返事をした。
看護師さんは微笑んでそうですかといい去っていった。
寂しく無音な病室には独りぼっちのわたしだけ。
そしてさっきの考えがまた頭を駆け巡る。