命の祈り【仮】
「みかる体調はどう?」
ドアの向こうに居たのはお母さんだった。
仕事の疲れもあってか顔がやつれているようにも見えた。
「あ、お母さん!今日もありがとう」
わたしはできるだけお母さんの前では笑顔を絶やさないようにしている。
「お礼なんていいのよ。ご飯はちゃんと食べれるの?」
「ううん。口からは食べれないの。」
「そう...」
お母さんは寂しそうな顔になった。
そんな顔しないでよ...
悲しみに暮れているとお母さんは何かを思い出したかのようにバックの中を探し始めた。
「あー!これこれ!」
するとお母さんはわたしに封筒を差し出した。
「なにこれ?」
するとお母さんはニヤニヤとした。
「あなたへのラブレターよ」