命の祈り【仮】
わたしはまだお母さんに何一つ親孝行が出来ていなかった。後悔は募る。
「お母さんはこれから仕事なの、ごめんね」
そう言って帰ってしまった。
一人になった病室。
夕焼けが綺麗に見える大きな窓。
ちょっと散歩しようかなあ...
外の空気が吸いたくて歩いて病院の中庭に散歩しにでた。
空気はちょっと生温い。
初夏の夕方は日中より過ごしやすい。
わたしはこの先、冬を迎えることなく
死んでゆく。
ベンチでそんなことを考えながらボーッとしていた。
すると―・・・