アラサーの恋愛事情。

___ん?

て事は、お迎えの弟が候?

「あと後すぐ候が来てね。もうちょっと早ければあんたのお嫁さん候補に会えたのにね、って話したのよ」

しみじみ思い出すように話しているお姉さん。

「それで今朝ね、『彼女連れてく。姉貴が推してたお嫁さん候補だ』とか言うから冗談だと思って笑ってたのにまさか本当に来たからびっくりしちゃって」

なんとなく話は理解してきたけど。

けど、なんで候は私を知ってたの?

「……っと、ここまでが私の経緯ね。候がなんであやかちゃんを知ってて出会ったのかは、私もまだ知らないの……さっ!白状しなさい!」

指をビシッと候に突き出し、まるで刑事だ。
< 125 / 157 >

この作品をシェア

pagetop