アラサーの恋愛事情。
不意打ち、最後の最後で名前なんか呼んでから。

私の顔、たぶん真っ赤だろな。

「……確信犯?」

「なんとでも言え。 使えるもん使って何が悪い?」

と、これまたキッパリ言い切った。

「電話する。ちゃんと出ろよ?楽しみに待っとけ」

最後まで悪い奴。

そして、罪な男。

甘さでズタボロになりながらも、私は車のドアを閉めた。
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