アラサーの恋愛事情。
「あやか?」

不意に呼ばれて顔をあげると至近距離に候の顔。

薄暗い部屋だがこれだけ近いとハッキリ見える。

「……おやすみ」

頭を引き寄せて、髪にキスを落とした。

あ…

頭、なんだ。

こんなにも、欲深くなっている自分に少し戸惑いながら。

私は候の腕の中で目を閉じ眠りについた。
< 80 / 157 >

この作品をシェア

pagetop