蘭王と1輪の黒百合
彼の手には拳銃。

銃口は私に向いてる。

"死ぬんだ" そう思った。
翔と会えた人生悔いはなかった。

ただもっと 翔と過ごしたかった。


彼は引き金を引いた。

「陽葵ッ!」

最後の最後まで大好きな。いや、愛してる彼の声が聞こえて幸せだと思った。


パンッ!


銃声が鳴り響いたのに痛みは一向に来ない。

目を開けるとそこには血だらけの
「か…翔…いや。やめて…」


「お…まえを…まも…るって…約束し…た」

「喋ったらだめ!いやだ!死なないよね?」
< 155 / 223 >

この作品をシェア

pagetop