蘭王と1輪の黒百合
「本当に… 私のヒーローみたいだな…」


前髪にそっと触れる…

フワフワの金髪が月の明かりに照らされて
キラキラ光ってる。


あ…眠いかも……

ギュッ


東城さんに抱きしめられる


「お前温かい」

「と、東城さん!」


眠たくて重かった瞼が今では軽い。


「広大」

「え?」

「広大って呼べ」

「え…だって先輩…」

「言わなかったら今すぐその唇奪うぞ」


ヒィィィ!

「ひ、広大…」

「聞こえない」

絶対聞こえてるでしょ!

「ひ、広大!」

「よくできました。」
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