蘭王と1輪の黒百合
隣に座る広大。

なんかきまづい??


「俺さ好きな奴ができた。ずっと前から狙ってた奴なんだ」

ズキッ… 胸が痛む。


「そ、そーなんだ…」

広大の好きな人か…

じゃぁあの時のキスも台詞も全てが嘘なんだ…

ズキッ…

それに広大の隣に女の人が居るのを考えたら余計に胸が痛む


「俺の兄貴の彼女だったんだけど すっげー眩しい笑顔を持ってるんだそいつ。」

聞きたくない…

「すげー綺麗だった」

月を愛おしそうに見つめる広大。


「か、翔くんの様子み、見てこよーっと!」

しどろもどろになっちゃった…
でも、この涙を見られちゃまずい…

広大が好きになった人にも広大にも迷惑だから…

私は身を引く。。


ただ私が言えるのは "おめでとう"

これだけ。
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