蘭王と1輪の黒百合
「目が覚めましたか?」

そう言ったのは 黒髪の爽やか君



「…」



「喋らないのか。おい、お前を家に送る。気づいたみたいだしな」


一瞬で分かる。
この金髪女嫌いだ。



そんなことどうでもいい。私は家に帰りたくない。



帰った時点で私の居場所なんて無い。



そして、嫌がらせを受けるだけなんだから。

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