蘭王と1輪の黒百合
2人の顔が変わる。



「だってあのままじゃ君は死んでたよ?」



死んでたよ?じゃない。

死にたかった…



「死のうとしたからに決まってるじゃない!なのに…」



「嘘だ。」



え?嘘って…私はあの時死のうとした。

死ぬことへの恐怖なんて…



「お前の目。生きたいって言ってるような目だった。」
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