蘭王と1輪の黒百合

そして 踵を返してその場から離れようとするが パシッ！

誰かに腕を掴まれる。


「お前は2度襲われたいのか？」

何言ってんの。そんなことあるわけ無いじゃない。


「その格好。」

下に目を向けるとブラウスは破かれていて
とても不格好だ。


これ着とけ。

金髪さんは 自分の来ていた上着を私に着させてくれる。


「それとその荷物。家出だろ」

ビクッ！すごい観察力…


「こんな時間にこんな治安の悪いところをフラフラするな。」

仕方ないでしょ。暗い方が怖いもん。