蘭王と1輪の黒百合
「着いたよ」

そこは 私が死のうとした日に居た あのマンション。


戻ってきてしまった…


玄関のカギを開けて入る 。


「名前…聞いてなかったよね?」


爽やかさんが聞いてくる。


「…」

どこの誰だか知らない人に付いてきてしまって。

しかも名前を教えてもいいのかな…

いや。だめだ!



「山田です。」

やってしまったぁぁぁ!
もっと ましな 名前は無かったのか私!
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