蘭王と1輪の黒百合
だって、あの時 東城さんが来ていなかったら
私はどうすることもできなくて…

ただ苦しむ姿を見て 抱きしめることしかできなかった。


「いや。もう少し遅かったらやばかったかもな。」


たしかに。 あの時の時点で40℃は超えていた。

今は落ち着いて少しだけさがったけど…


「さっき 本家から医者を呼んだ」

すごいな… もしかして 東城って
有名な財閥だったりして…


「あの。東城ってあの有名な東城でございますでしょうか?」

あ。また変な日本語出た…


「なんだその喋り方。」

私も反省しましたよ!


「そうだ。親父が今は社長として支えてる」
< 69 / 223 >

この作品をシェア

pagetop