蘭王と1輪の黒百合
「風邪ですね。高熱なのでこの薬とこの薬を飲ませて安静にさせてください。」

薬を2種類受け取る。


「ありがとうございます。」


そして、お医者さんは帰った。


と、ほぼ同時に東城さんが風呂から出てくる。

「キャァァァ!」

私が叫ぶのも無理ない。

だって私の目の前に居る男は 綺麗に割れてる腹筋を顕にし、下半身はタオル1枚。

「うっせーな。」

顔をしかめそう言う東城さん。

金髪のサラサラな髪の毛の先には水滴。
前髪をかきあげてるその男に不覚にもドキッとしてしまった…


「ん…」

後ろから声が聞こえて 振り向くと
男の子が目を覚ました。

男の子の目は私を捉えて離さない。


「大丈夫?痛いところとかないよね?」

すぐに 側に駆け寄る。
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