蘭王と1輪の黒百合
ウィッグは暑いし カラコンは痛いし メガネは邪魔だし さすがの私でもこれを1日着けておくのは 拷問に近い。


だから たまに休めようと思い 屋上とこの空き教室を使っている。


屋上の方が気持ちいいけど きっとあの2人は
女子や男子達から逃げて 屋上に行くだろう。


そこで こんな姿を皆に見られたらまずいし、これからは空き教室になりそうだ。



そして 全て外し終えて 床に寝っ転がる。

さっき 念のため掃除をしたからきっと綺麗だ。


目を瞑ると また 聞いたことの無い曲が
頭を横切る。


すべてのメロディーが頭に流れた後、私は
その歌をくちずさむ。


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