サヨナラ愛した人【短編】
不意にポケットに入っていた携帯が震える。
誰だよ、そう思いながら画面を見ると
美羽さん─アイツのお母さんからのメールだった。
『理央ちゃん元気ですか?
元気ですかってこんな時に変ですよね。
まぁそれはいいとして、
いつになっても良いので家に来て下さい。
待っています。』
あぁ、なんて強い人なんだろうと思った。
私よりもきっとずっと傷ついて、悲しくて、辛いだろうに、それでもそんな中でも私なんかを気にかけてくれている。
行かないと。
アイツの為にも美羽さんの為にも。
────自分の為にも。
放り投げてあったコートを来て外へ出る
寒い。マフラーもしてくれば良かったけど取りに戻るのも面倒だし我慢しよう。
アイツのいた家に向かう途中、ポツリとただ住む花屋さんを見つけた。
そうだ、と思いそこへ足を運ぶ。
中は思っていたより暖かく色とりどりの花があった。
入ったはいいが花の事を全くと言っていい程知らない私は
花屋に入ったのは勿論初めてだ。
どうすれば良いのだろうと周りを見回す。
すると後ろから声を掛けられた。
誰だよ、そう思いながら画面を見ると
美羽さん─アイツのお母さんからのメールだった。
『理央ちゃん元気ですか?
元気ですかってこんな時に変ですよね。
まぁそれはいいとして、
いつになっても良いので家に来て下さい。
待っています。』
あぁ、なんて強い人なんだろうと思った。
私よりもきっとずっと傷ついて、悲しくて、辛いだろうに、それでもそんな中でも私なんかを気にかけてくれている。
行かないと。
アイツの為にも美羽さんの為にも。
────自分の為にも。
放り投げてあったコートを来て外へ出る
寒い。マフラーもしてくれば良かったけど取りに戻るのも面倒だし我慢しよう。
アイツのいた家に向かう途中、ポツリとただ住む花屋さんを見つけた。
そうだ、と思いそこへ足を運ぶ。
中は思っていたより暖かく色とりどりの花があった。
入ったはいいが花の事を全くと言っていい程知らない私は
花屋に入ったのは勿論初めてだ。
どうすれば良いのだろうと周りを見回す。
すると後ろから声を掛けられた。