サヨナラ愛した人【短編】


キミの死を知ってから泣くのは初めてだった。


多分今までずっと何処かが麻痺していて悲しいなんて感じ無かった。


でも、やっと分かった、私キミが死んで悲しいんだ。だからこんなにも涙が止まらないんだ。




これは運命で




雪が溶けるのと同じくらいどうしようもない、




しょうがないことだと思っていた。




確かにそうだ。
きっと神様の悪戯だ。




でも、それでも私は悲しいんだ。



それが運命だと思っていても悲しくて涙が止まらないくらいに




──キミを愛してたんだ。





こんなことに今更気づくとは遅すぎる。




キミはこの世界にはもういない。




それでもキミに伝えなければいけないんだ。








愛してた。と







そして







『サヨナラ』を













────サヨナラ愛した人。







Fin











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