いちばん
体育館に入ると、バスケ部、バレー部、卓球部、色んな部活生が練習を頑張ってる。

「すごいな。」
翼が声かけてくる。
「うん、部活するの楽しみだね。取りあえずバスケ部のところに見学に行こう!」

ジャマにならないようにコートの端を通る。
他の1年生も見学に来てるみたいだ。

男バスは向こうのコートで練習しているため、翼と別々になる。

コートの端に立ってると1年生の子達が話しかけてきてくれた

「ねえねえ、何組?名前教えて~」
友達を作れるチャンス到来!

「松尾 なつ。1組だよ、よろしくね。」
「私は、水田 志保。隣が中山 奈菜。3組だよ。よろしく~。」
「2人ともバスケ部に入る?」
「うん!入るよ~」
「私も!」
2人とも入るみたいだ。
「そっか~、私も入ろうって思って見学しに来たの。」
ホイッスルが鳴って、先輩たちのミニゲームが始まる。

ボール回るのが早いな~。
やっぱ、カッコいい。早く練習したいと思った。
「シュート入ったね。」
隣の志保ちゃんが話かけてきた。
「うん、すごい。」

先輩たちの足が止まり、試合が急に止まった。
目の先には、先生が入口から入ってきてた。

「お疲れさま~」
先生が生徒たちに声をかけてくれる。

先輩たちも、挨拶を返す。

先生はジャージ姿で、軽く準備体操をしてアップしている。
生徒たちに混ざって試合をするみたいだ。


「よし、俺も混ざろうっと!」

準備が出来たみたい。


先生が試合に混ざるとゲームの雰囲気がふわっと変わった。
みんな楽しそうだ。

先生のパスは的確で先輩のシュートが決まっていく


先生も遠くからシュートを決めた
3Pシュートだ!
ゴールに吸い込まれるように入り

「かっこいい。」
あまりにもスゴクて声が漏れてしまった。


先生にも聞こえてたみたいで、目が合ってしまった。
恥ずかしい。



練習も終わり、ストッレチに入る。
「ねえねえ、なっちゃん、line交換してくれる?。」
「うん!私もお願いしようって思ってたの。」
志保ちゃん、奈菜ちゃんと連絡先を聞かれline交換をする。

「また、明日ね~。」
「バイバイ~。」
帰りは翼と約束してたから別々に帰ることにした。

1年生は、明日から、体操着に着替えて練習に入るように言われた。

「なっちゃん。練習どうだった?」
「先生。」
翼を入口で待ってると、先生に声をかけられた。

「楽しそうでした。先生の3Pシュートすごかったです。」
「よかった。明日から練習頑張ろう。」
「はい。よろしくお願いします。」
「帰りは1人?」
「えっと…。」

「ごめん、待たせた、なつ。」
翼が走ってきた。


「翼!あっ、友達と帰ります。」
「そっか、気を付けて帰ってね。」
「はい。あっ、先生の名前教えてもらってもいいですか?」
「あ!教えてなかったね。加藤 樹。」
「かとう たつき…。加藤先生。覚えますね」
良かった!名前聞けた。


「じゃあ、また明日ね。」
「はい。さようなら~」

先生に、挨拶して、翼と一緒に家に帰った。






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