いちばん

2章

今日の1限目は係り決め。

何にしようかな。委員系はムリだから。

図書係とかがいいかな!
1人で頭の中で考えていると。


「それじゃあ、今から係り決めするぞ。まずはクラス委員から~、なりたいやつ手上げろ。」

”え~”
皆が声を上げる。

やっぱ、皆なりたくないよね~
正直めんどくさいし

手を挙げる人は全然出て来なくて…。

「ねえねえ、俺しようかな。」
隣の翼が声をかけてきた。
「うん、いいと思うよ。翼何でもできるし~応援するよ。」
「そっか、じゃあ頑張る。」


「はい!」
翼が手を挙げて、クラス委員に立候補した。

”おお~”
皆の歓声が上がる。

「女子は誰かするやつはいないか?」
先生が声をかける。


”はい、はいはーい!”


翼がクラス委員に決まって、女子たちの候補者が増えた気がする

結構手が挙がってるよ~

やば。


やっぱり、翼はイケメンなのか…。
隣の翼も、困ってるみたいだ。


「しょうがない、女子はくじで決めるぞ」

先生が急いでくじを作り始めた。







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