いちばん
「なつ、起きて。」
肩を揺すられる。

「ん。ちょっと待って、あと5分だけ…。」

「ばか。授業が始まる。」
授業。・・・。

「ん!ごめん、翼、寝てた!。」
目が一気に覚めた。


「別にいいよ。次は理科だし、さぼる?加藤先生の授業~。」
翼は、笑いながら聞いてきた

「翼のいじわる。急ごう!」
「はい、はい。仰せのままに」

翼と教室に向かって、走る、走る…。

「きついよ~。」
「なつ、頑張れ、あと少し。」
そういうと、翼に手を引かれる。

翼の速さに躓きそうになる。

「翼!」
「ほら、教室に着いたよ。」
「あ!」

あと、数秒でチャイムが鳴るところだった。


「授業はじめるぞ~。」
加藤先生がドアを開けながら入ってくる。







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