いちばん
試合の結果は3位で終わり。生徒たちも、涙姿もあったが、でもそれと同時に笑顔も見られる。
先生も満足げな顔してた。


試合も終わり、先生、生徒たちは最後のミーティングをする。

私は、その間、ボールを触ったり、ぼーっとコートを見てた。
誰もいないコートは広く感じる。

『なっちゃん、試合はどうだった?』
「え?」
後ろから、先生に名前呼ばれて驚く。
「先生、何で名前…。」
『さっき、姉ちゃんが、そう呼んでるの聞こえたから。呼んでみた。』
「そうですか。試合良かったです。みんなカッコよかった。」

『お~、良かった。楽しめたなら。』
先生はニコニコ笑う。

『シュート打ったことある?』
「いえ、バスケットはしたことないです。今、バレー部に入ってます。」
『そっか。でも、来年は中学だろ~部活何に入るの?やっぱ、バレーか。』
先生はシュートを打ちながら私の答えを待っている。

「まだ、分かんないです。でも、先生が教えてくれるならバスケットも楽しそうですね。」

先生のシュートが決まる。
『興味ある?なら入ってよ。先生と勝負しよう。』
「勝負ですか?」
笑ながら先生に尋ねる。
『そう、勝負。バスケのルールを早く覚えるのが先か、それとも、バスケを好きになる方が先か。』

「先生、それ勝負になってないですよ」
『いいんだよ、絶対バスケを好きにならせるから』
「そこまで、言うなら。勝負しましょう。」

2人とも、笑いが止まらなかった。

学校生活が楽しみなる。














< 6 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop