私限定の甘さ

え、誰!?

恥ずかしいんだから、早く逃げさせて!

「愛ちゃん、大丈夫?
なんかむせてたけど…。」

この声、この私の呼び方…

一瞬で気がついた。

「高木…。
大丈夫、びっくりしただけ。」

高木は、「びっくりしてむせるなんて愛ちゃん面白いね。」と笑っている。

今まで、気づかなかったけど、

笑顔…可愛い…

ぼーっと見とれていると、高木はそんな私を不思議に思ったのか「愛ちゃん?」と私の名前を呼んだ。

「な、なに!?」

びっくりして、少し声が変になってしまった。

うぅ…。今日の私、意識しまくりだよ…。

「ふふ。愛ちゃんと会えたの嬉しくて、俺、ちょっとテンション高いかも。」

「えへへ。」と高木は笑った。
< 135 / 413 >

この作品をシェア

pagetop