私限定の甘さ
え、誰!?
恥ずかしいんだから、早く逃げさせて!
「愛ちゃん、大丈夫?
なんかむせてたけど…。」
この声、この私の呼び方…
一瞬で気がついた。
「高木…。
大丈夫、びっくりしただけ。」
高木は、「びっくりしてむせるなんて愛ちゃん面白いね。」と笑っている。
今まで、気づかなかったけど、
笑顔…可愛い…
ぼーっと見とれていると、高木はそんな私を不思議に思ったのか「愛ちゃん?」と私の名前を呼んだ。
「な、なに!?」
びっくりして、少し声が変になってしまった。
うぅ…。今日の私、意識しまくりだよ…。
「ふふ。愛ちゃんと会えたの嬉しくて、俺、ちょっとテンション高いかも。」
「えへへ。」と高木は笑った。