私限定の甘さ

「やっぱり、いいや!!」

いきなり告白なんて、やっぱり無理!!

せめて、心の準備をさせてほしい。

「??そう?」

高木は、不思議そうな顔をしている。

やっぱり、私の態度が不自然だって気づいてるよね?

「あの…放課後…言いたいことがあるから…
教室まで来てくれる…?」

こんな顔を赤くして、こんなとぎれとぎれの言葉で言う私。

もしかして、高木は私の気持ちに気づくんじゃないかな?

自分でも、そう思うくらい私はきっとわかりやすいと思う。

「分かった!
授業終わったら全力で走って迎えにいくね!」

そう笑顔で言う高木に「そんなに急がなくても…」と苦笑いをする私。
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