私限定の甘さ

「おかえり〜。どうだった?
って、愛!?」

教室にいた怜は、すごく顔の赤い私に驚いた。

だって、だって…

頭撫でられたんだよ!?

そんなの、顔真っ赤にもなるよ…

「今日の放課後、告白することに決めたの…」

「あ、そう…。
じゃなくて、なんでそんなに顔赤いの!?」

無理だよ…教えられない…。

思い出すだけでも、こんなに顔が赤くなっちゃうのに。

「ふふふ…。内緒。」

「…そう。そんなにニヤニヤするくらい、いい事があったんだ。」

…怜。相変わらずの毒舌ですね。

「ニヤニヤなんかしてないもーん。」

そんなことを言いながらも、口元が緩んでしまう。

「いやいや、なんか幸せオーラがでてるよ?」

え、そうかな?

そんなに滲み出てる?
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