私限定の甘さ

「さっきの何?」

「な、なんのこと?」

なんで、とぼけてるんだよ…

さっき、言ったじゃん。

『好き』って。

「とぼけんなよ」

少し怯えている愛ちゃん。

きっと俺は、よっぽど怖いんだろう。

でも、今の俺はそんなこと気にしている余裕なんかない。

「そんな期待させて、逃げるなんて…
愛ちゃんは、ずるいよ…。」

俺、期待したんだよ?

どんどん優しくなっていく愛ちゃんに。

< 146 / 413 >

この作品をシェア

pagetop