私限定の甘さ
帰り道 愛side
高木は、私から離れ、照れくさそうな顔をして
「帰ろっか」
と、言った。
帰り道。
私は、少し恥ずかしくてあまり高木の顔が見れなかった。
「ねぇ、愛ちゃん。」
高木に呼ばれ、「なに?」と聞く。
「好きだよ。」
さらっと言う高木。
え?
顔がだんだんと熱くなっていく。
「な、何でそんな恥ずかしいことさらっと言えんの!?」
まるで、バカップルみたい。
「だって、好きって言いたい気分だったもん!好きって言える時に言っておかないと!」