私限定の甘さ
高木は、手で口元を覆っているせいで
顔がよく見えない。
もしかして、嫌かな…?
「だめ…?」
私は背の高い高木を見上げながら言った。
「それが、反則なんだって///」
そうぼそっと言う高木は、顔がすごく赤かった。
わ、高木も顔が赤い!!
「ほら…手…つなぐんでしょ?」
高木は、私の前に手を差し出した。
「ありがとう!」
私は、どうしても緩んでしまう口元を隠さずに
高木の方を向き、手を取った。