私限定の甘さ
あれ って…なんのこと?
…もしかして、さっきの私が抱きついたこと?
思い出しただけで、顔が熱くなる。
「あ、あれはね!?
寂しいなぁ〜と思っていたら、いつの間にか抱きついていたっていうか…その…
い、いやだった?」
私が、勝手に抱きついてしまったし…
もしかしたら、嫌だったかもしれない…
そう思うと少し悲しくなってきた。
「ち、違うよ!!愛ちゃんが可愛すぎてどうしようかと焦ったくらい嬉しかったよ!?
でも、珍しいなと思って!!」
焦ったように言う高木。
なんだか、おかしくて私は「くすっ」と笑ってしまった。