私限定の甘さ
「え?…あ、そうか俺まだ俊に言ってなかったな…」
そう言い、怜の手を握る光くん。
ちょっと!?
光くん!?
怜にそんなことしたらいくら王子様って呼ばれている光くんでも殴られちゃうよ!?
私は慌てるけど、怜は光くんを殴らない。
あれ…?
「俺達、付き合ってるんだよ。」
「「…は?」」
見事に高木と声がかぶってしまった。
だって、怜に彼氏ができたっていうのでさえ、びっくりしたのに…
相手がまさか光くんだなんて…
「お前ら、いつから!?
全く聞いてねぇぞ!?」
本当に!!
親友なのに何も聞いてない!