私限定の甘さ
キーンコーンカーンコーン…
「はぁ〜…やっと昼休みだ…」
なんだか、今日の授業は集中できなかったなぁ…。
ずっと、昼休みに高木とお弁当を食べる約束のことばかり考えていたし…。
高木…まだかな?
自分の席で高木を待っていると、後ろからトントンと肩を叩かれ私は後ろを振り向いた。
「愛ちゃん!お待たせ!」
「あ、高木!もう、お腹空いちゃった!
早く食べよ?」
高木は、パンを持って私の前の席の人のイスに座った。
「じゃあ…いただきます!」
「いただきます。
…わぁ、愛ちゃんのお弁当美味しそうだね!」
自分で作ったお弁当だから褒められるのは少し恥ずかしいけど、嬉しい。
「自分で作ったの。」
「へぇ!!
愛ちゃんは、可愛いし料理できるし、もう完璧だね!」