私限定の甘さ
「可愛くないし…!!」
なんで、高木はこんなに恥ずかしいことをさらっと言えるんだろう?
私なら絶対にむり!!
顔を赤くしてお弁当を食べていると
隣から視線を感じ、高木を見た。
…めっちゃお弁当食べたそう。
「ちょっといる?」
「え!?いいの?
ありがとう!!」
私は玉子焼きをお箸でとって、高木の口元まで運んだ。
「はい、あ〜ん。」
なぜか、高木は顔を真っ赤にして固まっている。
…? あ!!私…『あ〜ん』しちゃった!!
どうしよ…高木反応に困ってる…
やっぱり、あげるのやめよ…と思い、
腕を引こうとしたけど、高木は私の手を引っ張って玉子焼きを食べた。