私限定の甘さ
ぷくーとほっぺを膨らましながら俺を見つめる愛ちゃん。
…なにこの可愛い生き物…。
ほっぺ膨らますとか可愛すぎでしょ!?
「俺、夏休み超楽しみにしてたのに2人きりじゃないとか…
愛ちゃんとイチャイチャしたかったのに…」
あっ…。
思わず本音が出てしまった…。
愛ちゃんをおそるおそる見てみると、
案の定、顔を真っ赤にして俺を睨んでいた。
「ちょっと!?さっきからつまんなさそうにしてると思ったら、そんなこと考えてたの!?」
うっ…。
「だって、俺すっごい夏休み楽しみにしてたんだよ?なのに…今日、愛ちゃんがこいつら誘うから…」
愛ちゃんは悪くないのに、俺の馬鹿。
2人きりになれないからって、すねて…。
俺、ガキかよ…。
「…ごめん。高木の気持ち考えずに勝手に決めて…」
申し訳なさそうな顔をして謝る愛ちゃん。