私限定の甘さ
光は慌てて耳を抑え、赤い顔で私を見ている。
「光…顔すごく赤いね。」
私は少し笑いながら言った。
「荒木さんも。」
えっ?
私は自分の顔に手を当てる。
本当だ…顔があつい…。
光は優しい笑みを浮かべ
「怜のこと…大切にするから」
と、私を抱きしめた。
呼び方が『荒木さん』から『怜』に変わってる…。
それだけなのに…嬉しい…。
「大好きだよ…怜」
「私も…大好き」
私たちの唇が重なった。
この時、私たちの関係は『友達』から『恋人』に変わった。