私限定の甘さ
「ちょっと愛ちゃん。荒木ばっかに抱きつかないで俺にも抱きついたら?」
まだ怜に抱きついてることにヤキモチやいてるのかな…?
「怜にヤキモチやいてるの?しょうがないなぁ…」
私はそう言い高木に抱きついた。
本当に抱きつくとは思わなかったのか
顔が赤い高木。
…自分が言ったくせに…。
そんなに照れられたらこっちも恥ずかしくなるじゃんか!
「顔、真っ赤じゃん」
「俊、意外とウブなんだな」
笑いながらそう言う怜と光くん。
そんな2人にムカついたのか「うっせ」と言い私を力を込めて抱きしめる高木。
「愛ちゃん。本当にそんな可愛いことしないでよ。抱きしめるだけじゃ止まんなくなる」
耳元でそうつぶやく高木。
幸い、2人には聞こえていないみたい。