私限定の甘さ

高木の顔がだんだんと近づいてくる。

唇と唇の距離は5センチくらい。

ドキ────

私は目を閉じた。

「ちょーっと!私たちがいること忘れてない?イチャイチャしすぎ」

…ん?

隣には呆れたようにそう言う怜と苦笑いの光くん。

…そうだった。

ここは高木の部屋だけど4人で遊んでいる。

ってことはさっきの…!?

一気に顔が熱くなるのを感じながら高木を突き飛ばした。

「べっ別にイチャイチャなんかしてないもん」

「いや…思いきりキスしようとしてたじゃん」

そんなはっきり言わないでよ…。

そっか…私、キスしようと…。

しかも、嫌がらずに…!?
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