私限定の甘さ
「今日、高木に可愛いって言われたくて頑張ったの」
えへへと笑いながらそう言った。
「愛ちゃん可愛すぎ〜!
あ、もうそろそろ行かないと」
腕時計を見てそう言った高木。
ニコッと微笑みながら「はい」と言い、手を差し伸べる高木。
私は、その手をギュッと握った。
電車で30分。
そこから5分くらい歩くとようやくプールに着いた。
「じゃあ…また後で」
高木にそう言い、更衣室に入った。
…どうしよう。
やっぱり、似合ってないよね…。
私は水着に着替えたけど、ずっと鏡を見つめ、すごく悩んでいる。
だって…私が着ている水着はビキニだから!
しかも、白のフリフリ!!
ビキニなんて初めてだし…。
ハードルが高すぎるよ!!