私限定の甘さ

「え、ラッキー!!めっちゃ可愛いじゃん」


…誰?

私に話しかけてきたのは2人の男の人。


「…あの?」


「あ、急にごめんね?
可愛い子が泣いているから気になって」


「大丈夫なんで」

そう言って逃げようとしたけど、黙っていたもう1人の男の人に腕を掴まれた。


「まぁまぁ、1人なんだろ?
俺たちも2人だけなんだよ。
一緒に遊ばない?」


ニヤニヤと笑いながらそう言う男の人。

…やだ、怖い。


「わ、私、彼氏と来てるんです!
だから、離してください!!」


「わ、涙目とか余計に可愛いじゃん」

話を聞いてもらえない。


「ね?行こうよ」

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