私限定の甘さ


「あのジェットコースター楽しかったよね。
また乗ろうね?」

ニコッと笑いながら俊にそう言うけど、余計に顔が青くなった。

…やっぱり具合でも悪いのかな?


「具合悪いならウォータースライダーやめて休憩しよ?」


「…いや、俺は乗る!」


覚悟を決めた様子でそう言う俊。


「でも、顔色悪いよ?
あまり無理しちゃダメだよ…」


「大丈夫!!
ウォータースライダー大好きだから!!」


俊ってそんなにウォータースライダー大好きなんだ…。

よーし、そうと決まれば…。


「そんなに好きなら5回は乗ろうね!!」


「…え?」


あれ?なんかまた真っ青な顔になっちゃった。


「大丈夫?」


「あはは…大丈夫、大丈夫。」

なんか変な俊。

そんなことを思いながらもウォータースライダーの列に並んだ。
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