私限定の甘さ
「うぅ…結構勢いがすごかったね…」
ビショビショだ…。
せっかくおしゃれも頑張ったのに台無しだな…。
…でも、楽しいからいっか。
「俊!もう1回並ぼ!」
俊を引っ張って連れていこうと手を握った。
「ごめん…俺…もう無理…」
「え?大丈夫?ちょっと休もっか」
具合の悪そうな俊を慌てて近くの椅子に座らせる。
「ちょっと飲み物でも買ってくるから!
そこで待ってて!」
「あ、俺も行く…」
「だめ!そこに座ってて!」
今にも倒れそうってくらい顔色悪いのに
何言ってんのか!
まったく…。
なんで無茶するんだろう。
「大人しく待っててね?すぐ戻ってくるから」
「…うん。気をつけてね」
ようやく買いに行けるや。