私限定の甘さ
「じゃあ、女子でメイド服を着る人を決めたいと思うんですけど…
着たい人いますか?」
委員長がみんなに聞くと、ざわざわし始める。
「えー、どうする?
メイド服とか恥ずかしいけど憧れだよねー」
「私、着てみようかなー」
女子のざわざわとした声とともに、
「西野さんと荒木さんは着て欲しいよな!」
「だよな、絶対に人気出るよな!」
というふうな男子の声も聞こえてきた。
わ、私…?
怜なら分かるけど私も着ないとダメなの…?
「…ね?
多分、無理やりにでも着させられるよ?」
「えぇ!?
そんなのやだよ!」
恥ずかしすぎる!
あんなフリフリしてミニなメイド服着るなんて!