私限定の甘さ
い、委員長…。
怒ったら意外と怖いんだ…。
「文句はないみたいなので、男子は教卓の前に並んでください。
順番にくじを引いてもらいます。」
ニコッと人当たりのよさそうな笑顔を浮かべそう言う委員長だけど…。
さっきの怖い顔とのギャップが激しすぎて、
優しい笑顔見ても少し怖い。
男子達もそう思っているのか、今度は何も文句を言わない。
教卓の前に並んでいる男子達。
「うわぁ、あたりだ…
執事服とか最悪だろ…」
「よっし、俺はハズレ!
執事服着るとかおわってるだろ」
男子達からはそんな声が聞こえてくる。
その中から、「うわ…」と言う声が聞こえた。
男子達はその声の主の周りに集まり、誰かが
「うわ、高橋あたりじゃん」と言った。