私限定の甘さ
「……」
俊を真っ赤な顔で見つめる。
すると、なぜか俊まで顔を赤くした。
わけが分からず首を傾げた。
「俊?」
「やばいって…」
「え?」
ボソッと言う俊だけど、小さい声だったから聞こえなかった。
俊は私の耳に唇を近づけた。
「だから、愛ちゃんが可愛すぎてやばいって言ったの」
「は!?」
耳を抑え、やっとマシになった顔の熱さがまた戻る。
「自覚なさすぎ!愛ちゃんは!」
「なんかそれ怜にも言われたんだけど、
よく分かんない」
「はは、愛ちゃんって鈍感だからね」
笑いながらそう言う俊。