私限定の甘さ
「ど、鈍感って…」
私そこまで鈍くない……はず!!
鈍感と言われ少しムカッとしたが、
我慢し、他の話に切り替えた。
「そういえば、俊のクラスは文化祭なにするの?」
「えーと…たしか『コスプレ館』ってやつ」
「こ、コスプレ?」
驚いて言葉がつまる。
「そう。コスプレ衣装を貸出するんだって
女子にはメイクと髪型のセットもするらしいよ」
「へぇ〜、結構本格的だね」
「そう…」
急に不機嫌そうな顔になる俊。
な、なんかすごい怖い顔なんですけど。
「しゅ、俊?
顔すごい怖いよ?」
少し怯えながらも伝える。