私限定の甘さ
「俊…ここ家の前だから」
恥ずかしいけど、近所迷惑で叫べないから小さな声でそう言う。
「愛ちゃんが可愛いすぎて我慢できない
メイド服も許す」
「許すって…
俊の許可がいるの?」
「うん。愛ちゃんは俺のだから許可がいるの」
思わずキュンとする。
『俺のだから』って言葉に、顔がゆるむ。
独占欲ってやつ?
照れくさいけど嬉しい。
「愛ちゃん」
上から呼ばれ俊を見上げると、キスの嵐が。
「…ふ…しゅ、ん」
だから、ここは家の前だってば。
俊の名前を呼んでもやめてくれそうにない。
でも、不思議と恥ずかしいって気持ちより嬉しいって気持ちのほうが強い。
ようやく、俊から唇を開放された。
「愛ちゃん、好きだよ…」
私の頬を愛しそうに触りながらそう言う俊。
「私も…好き」