私限定の甘さ

「でも、意外だね
高橋くんって料理得意なんだね」


「あぁ、妹と弟がいてよく料理する。」


妹と弟がいるんだ!

確かに、話していてわかったけど高橋くんって面倒見のいい人みたい。


「まぁ、男が料理得意って変か」


「そんなことない!!」


私が急に大きな声を出したことに驚いたのか目を見開く高橋くん。


「私、料理ができる人好きだよ!
男の人でも料理する人たくさんいるし!
私はかっこいいと思う!!」


必死にそう言う私。

そんな私を見て高橋くんはぷっと吹き出す。


「え?なんで笑ってるの?」


「だって、あまりにも西野が必死だからさ」


「もう!私、本気で言ってるのに!!」


「あー、ごめんごめん。
でも、嬉しかった。ありがとな」


私の頭をポンポンと撫でる高橋くん。

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