私限定の甘さ

シャッ──


私の周りにあったカーテンが勢いよく開かれた。

いきなりのことに私は固まる。

そして、今の状況を把握する。

…怜に、カーテンを開けられたんだ。

やっと理解できた瞬間、顔に熱が集まる。


「ちょっ、ちょっと!?
怜!?」


慌てる私。

でも、気づく。

怜以外の女子はもうすでに教室に戻ったみたいで誰もいない。

ただ1人、ここにいる怜も固まって動かない。


「れ、怜?」


なんで固まってるの?

も、もしかして、そんなに似合ってない?

そんな不安が頭をよぎった。
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